今回は猫の中足骨骨折に関してです。
この症例は中年齢の頻繁に外に行く猫で、後肢跛行を主訴に来院しました。
レントゲン検査にて左後肢の4本の中足骨の骨折を確認したため、手術となりました。
術式はピンニングによる整復を選択しました。
写真のように骨折した4本全ての中足骨にピンを挿入して固定します。
術後のレントゲンです。
しっかりと整復できています。
術後は1ヶ月外固定をして保護しました。
術後半年の現在、経過良好です。
(2020年12月24日)
今回は猫の中足骨骨折に関してです。
この症例は中年齢の頻繁に外に行く猫で、後肢跛行を主訴に来院しました。
レントゲン検査にて左後肢の4本の中足骨の骨折を確認したため、手術となりました。
術式はピンニングによる整復を選択しました。
写真のように骨折した4本全ての中足骨にピンを挿入して固定します。
術後のレントゲンです。
しっかりと整復できています。
術後は1ヶ月外固定をして保護しました。
術後半年の現在、経過良好です。
(2020年12月24日)
今回は猫の大腿骨遠位成長板骨折についてです。
症例は3ヶ月の仔猫で外にいたところを保護され、右後肢完全挙上で他院からの紹介で受診されました。
レントゲン画像です。
大腿骨の近位側が前方に大きく変位しています。
術式は髄内ピンとクロスピンを併用して整復しました。
まず髄内ピンにより骨折部を整復します。
クロスピンを挿入したところです。
術後のレントゲンです。
術後3ヶ月の現在、着肢良好で経過はバッチリです。
(2020年12月24日)
今回は犬の環軸不安定症についてです。
環軸とは、首の骨である環椎(第一頚椎)と軸椎(第二頚椎)からなる関節のことで、
この部位が不安定になることで頸部の脊髄に様々な影響がでます。
軽度の場合は頚部の疼痛、起立姿勢や歩行の異常、重度の場合は四肢の麻痺、排尿障害、および呼吸異常などの症状が認められます。
小型犬種、特にヨークシャテリア、チワワ、トイプードル、ポメラニアンでの罹患症例が多いと言われています。
症例は1歳のヨークシャテリアで頸部の間欠的な強い疼痛が認められました。
CT検査にて環椎ー軸椎間の不安定性を認め、環軸不安定症と診断しました。
治療は手術による腹側固定術を選択しました。
環椎ー軸椎間をアプローチして、関節間をピンで固定します。
環椎・軸椎にそれぞれピンを固定し、その上から骨セメントで覆い固定しました。
術後のレントゲンです。
術後は疼痛が消失し、経過は順調です。
(2020年12月25日)