今回はトイ・プードルの膝蓋骨外方脱臼のお話です。
2ヶ月齢で初めて受診され、足に力が入りにくいという症状でしたが、2ヶ月後には両後肢で起立不能の状態になりました。
膝蓋骨の外方脱臼によるもので、当初は指で整復できましたが、経過とともに骨の成長に対し、筋肉の成長が遅れてしまい、膝蓋骨が整復不能となり4ヶ月齢で早急に手術が必要と判断しました。
術前のレントゲン画像です。
手術です。緊急性があったため両側同時に施術します。
右肢から施術します。
左側も同様に施術していきます。
無事手術が終わりました。
術後のレントゲン写真です。
膝蓋骨は正中に整復され、X脚だった足も真っ直ぐに矯正できました。
術後は動きがぎこちなかったですが、徐々に歩行できるようになり2ヶ月後には生活に支障ないレベルまで機能回復しています。